妊婦のむくみのメカニズム
女性は妊娠をしますと、体がむくみやすくなります。昔の妊婦は臨月前だけ体がむくみやすくなる体調変異を起こしていたようですが、現在の妊婦は冷え性である方が多いことから、妊娠中期の安定期でも冷え性による血行不良でむくみに悩む妊婦が多くなっています。
妊娠中の女性は、血液中の水分量が通常より3割程増加します。
また、水分を皮下組織に溜め込む作用がある卵巣ホルモンのエストロゲンの働きで、更に体がむくみやすくなります。
これらに加えて、赤ちゃんが母体内で大きく成長する程に骨盤が圧迫されていきますので、下半身の血液が心臓へ戻されにくくなり、尚一層、体がむくみやすくなります。
妊婦と足のむくみ
妊婦の悩みで最も多いのが足のむくみです。足がむくみますと全身のむくみにも繋がります。
足の血流やリンパの流れを促して足のむくみ解消することは、全身の血流やリンパの流れを促進することに繋がりますので、全身のむくみ予防になります。
妊婦でも自分で手軽に日常で行え足の血流やリンパの流れを促進することが可能な方法の1つに5本指ソックスの着用があります。
5本指ソックスを履きますと各足の指が自然に広がりますので足背の血流やリンパの流れを促進できる作用があります。
また、普段から歩くことを心がけると足裏のツボが刺激され全身への血行がよくなりますし、第2の心臓とも呼ばれているふくらはぎの筋肉も鍛えられ筋ポンプ作用が良く働くようになり、むくみ解消効果を更に高めることができます。
妊婦の食生活とむくみ
妊娠すると食や味覚の好みにも変化が起こり、柑橘類などのすっぱいものを欲するようになります。これは妊婦の体がクエン酸を必要として欲しているからだと言われています。
柑橘類や味覚ですっぱいと感じるものの多くにはクエン酸が含まれています。
クエン酸は、体内のむくみを解消する効果もある成分で、むくみやすい体に変異している妊婦には必要な成分です。
柑橘類のほかにも梅干やトマトなどもクエン酸を多く含みます。
また、むくみを予防するカリウムが豊富な食物には、ジャガイモや、りんご、こんにゃく、昆布などがあります。
このように、むくみを解消したりむくみを予防できる食物の摂取を日ごろから心がけるようにすることで、手軽にむくみを改善することもできます。
関連記事をチェックする ≫ 生理前のむくみを解消する